About HAKU
HAKU、30代。グラフィックデザイナー。
平日は画面と向き合う仕事をして、休みの日は映画を観るか、本を読むか。特別なことは、あまりない。
一緒に暮らしているのは、三毛猫の団子。数年前、ふらりと現れて、そのまま居着いた。オスの三毛猫は滅多に生まれないというけれど、団子自身はそんなことなど知る様子もなく、今日も気が向いたときだけ、そっと足元に寄ってくる。
膽小で、ちょっと素直じゃない。撫でようとすると逃げるくせに、気づけば隣で丸くなっている——団子は、いつもそういう距離感でそこにいる。
爪切りの時間になると本気で抵抗するし、洗濯機の中を覗き込んでは不思議そうな顔をするし、HAKUが鍋を運んでいても我関せずでソファの肘掛けを陣取っている。
絵になるはずのない、そんな瞬間の積み重ねが、HAKUと団子の日々。
団子のこと

三毛猫、オス。
三毛猫のオスは滅多に生まれないと言われている。数万匹に一匹とも聞くけれど、団子本人は、そんなことなど知る由もない顔をしている。
膽小で、ちょっと素直じゃない。知らない音がすればソファの下に一直線、来客があれば姿を消す。かと思えば、誰もいない部屋で堂々とソファの肘掛けを占領している。
撫でようと手を伸ばすと、すっと身をかわす。なのに、しばらくすると気づけば足元にいて、こちらをじっと見ている。呼んでも来ないくせに、呼んでいないときに限って、そっと寄ってくる。
爪切りは大の苦手で、毎回全力で抵抗する。洗濯機の中を覗き込んでは、何かを企んでいるような顔で固まる。鍋の湯気にも、掃除機の音にも、いちいち忙しく反応する。
好きなものは、日当たりのいい場所と、HAKUが座っているソファの隣。嫌いなものは、爪切りと、大きな音。
そんな団子との、なんでもない毎日を描いています。
